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<長編:政治・宗教・企業小説>

 

終わりの始まり

 

読者の方々へ

 またぞろ、半世紀ぶりに政治の季節がやってまいりました。いずれも、日本の戦後の運命を決すると思われる外交問題、つまり、日米安全保障条約(安保)をめぐって、最初は岸内閣でのいわゆる六十年安保、次いで佐藤内閣での七十年安保、そして今回は安倍内閣での、いわば戦後七十年安保とでも称したらよいのでしょうか、いずれも同じDNAを共有する元長州出身者が政治の首班を務める時に生じた政治案件です。最初の首班は強大な反対勢力からの攻撃を受身でなんとか凌ぎ、次の首班は反撃して押さえ込み、そして今の首班は穏和しくなってしまった反対勢力を嗾けるように、積極的に攻撃を仕掛けています。

 私は、やがて八十歳になろうとする年金生活者です。六十年安保時には、ノンポリ学生として友人と二人でデモ隊を横目に国会に安保反対の請願署名に赴き、七十年安保時には、霞ヶ関に隣接するビルの窓から眼下に荒れ狂うデモ隊と機動隊の衝突を眺めながら、勤務する大企業で、立ち位置は変わらないのにいつの間にか全体が右傾化して自分が左翼と見做されるようになり、会社と労組本部双方を相手に、民主的な労働運動を進めていました。

その後、フランス国家資本の世界的化学会社の日本法人での法務部長職を勤め、更に、その後13年間首都圏の私立大学及び法科大学院で教授として法律(専門は国際取引法・知的財産法)を講じ、そして現在では、東京を離れた山間地に住みながら、四十年前に書き上げ発表する機会を窺っていた小説を、この機会にインターネットを通じて閲覧に供することに致しました。

小説は、書名(タイトル)を『終わりの始まり』、副題(サブタイトル)を『虚構の中の演技』と名付ける長編(400字詰め原稿用紙約1800枚)で、当時の企業内での労働運動を、背景としての政治、更には心の問題でもある宗教(禅、プロテスタント、ウォッチタワー、大本教等)とも絡め、フランスの政治風土との対比も加えて纏めたものです。書名は当然のことながら今に至る逆コースの始まりが1970年の安保闘争の挫折にあることを意味しており、物語の出だしも『完』で始まり、終わりが『始め』で終わっています。また副題は、本音を隠して演技で処世しようとすると、作中に取り上げた三島由紀夫のように、演技がいつの間にか本音に置き換わり自決する結末になることを示しています。

私の経歴等は、Yahoo!かGoogleで氏名を入力して検索されれば出て参ります。
ホームページは、http://www.m-okamoto.com/ですのでご参照下さい。
もともと政治団体や宗教団体などとは、これまで一切の関係のないことをお断りしておきます。

作品は大部ですので、どうかごゆっくりお読みください。

2015年夏

静岡県熱海市上多賀1066-372

著者 岡 本 幹 輝

E-mail:m.okamoto@grace.ocn.ne.jp

 

 

 


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